11月25日(土)

朝、4時35分に起きた。
珍しく、ケータイの目覚まし機能で、ちゃんと、起きた。
今日は、長崎で某地方学会があり、午前中の分科会の司会をしなければならない。
遅くとも9時までには、会場に到着しなければならない。
で、6時30分過ぎの電車に乗ることになった。

たたき起こし役とお守り役(禁煙の監視役)には、Midwife Jeimieを頼んだ。
勿論、行き帰りの電車の中で研究打合せをするため。
12/2に某看護科学学会が神戸で開かれる。この日は社会人特別選抜の口述試験があるので、共同研究者であるあたしは行けない。だから、綿密な打合せが必要なのだ、な。
というのも…

司会の担当は、9:30〜12:00、「教育方法・内容」分科会だった。
関係者がほとんどで、まるで、院生の論文指導をしているようだった。
まったくもって、配布資料を読み上げるのは止めてもらいたいものだ。
かといって、PPの内容をそのまま印刷したものを資料にするのは最低だ。
それにしても、教育方法学は甘く見られている。
やたらと、実践すればよい、訳ではない。
もう一人の司会者は、教育工学会でよみ見かける方だし、教育学的な見方も教育工学的な見方もできる方だ。
穏やかな方、だから、あたしとしては、(得意中の得意)「ラディカル」を演ずる。
「今の質問は、○○について聞いているのだから、○○について答えてください」
と、言うのはまだ良い方だ。
中学生の発達段階に合わせたそうなので、「何段階あるのか」と当然聞きたくなる。
予想通り、学年と答えた。ならば、最初から学年と表現するべきだし、学習段階の方が適切だ。
メディア・リテラシーを取り上げて、メディアの分類が甘い。
もう少しで、講義するところだった。
コミュニケーション理論にも疎い。
マスメディアはマスコミュニケーションを支える物理的なメディアだ。単に一方通行のメディアではない。視聴者は解釈する。そう、解釈、これも立派なコミュニケーションと考えなければならない。
Web Based Learningは、単にメディアをマルチにして、ハイパーリンクを作ればよいと考えている。
長崎大学でよくそのような発表ができるものだ。
かつて、先進的なNIGHTシステムが開発されたところだというのに。
もちろん、NIGHTは遠隔教育システムだから、そのままでは利用できない、が、極めて斬新、参考にしない方がおかしい。
eラーニングにしても、長続きする受講生と、しない(途中で諦める)受講生がいる…あたしは絶対に後者…お守り役Midwife Jeimieは絶対に前者。
それを単純に「動機付け」の問題にしている。
そのように問題にしてもいいのだが、そもそも「外発的動機付け」と「内発的動機付け」の具体例がことごとく違っている。内発的動機付けの例としてあげたのは、全て外発的動機付けだった。
さらに、外発的動機付けはいつでも悪玉だ。
総合的な学習に関しては、評価、が問題…ま、単に、目的・目標が決められないだけなんだろうけど。
ポートフォリオは「真正」な評価なんだそうだ。
もちろん「真正でない評価は何か」と問うた。
予想通り、パフォーマンステストを挙げてくれた。
そんなもん、測定値の1つなんだから、用いる目的次第で「真正」になるだろうが。
クロンバック先生を引き合いに出したが、通じていたのかは不明。

あ〜あ、疲れる。
発表で疲れた後は、総括討論だ。あたしの出番である。
とりあえず、三つのテーマを提示(整理)した。
あたしの知る限り、このような総括討論はなかったはず。
大体の司会者は、フロアに「投げてしまう」のだな〜
司会者としては、ラクだが、無責任だと考えてしまう。

司会者の特権、整理した三つのテーマに関して、関係する発表者に意見を求めた。
…後でお守り役Midwife Jeimieに聞いてみたが、かなり適切な分類であったという。
そーだしょ?
発表された事柄は、かつて、あたしだって考えたことがあったことなのだもの。
で、また、こっちが掘った「落し穴」に落ちるような回答を用意するし。
さらにさらに、疲れる。

昼は、中華街で、肉まんを食しながら土産を購入、空席のあった店で瓶ビールを飲み、皿うどんと鳥の唐揚げ、春巻きを平らげる。朝から何も食していなかった、し。
駅前の喫茶店で、ようやく、12/2の打合せ。
そう、共同研究者としては、先の分科会の発表のような状態は避けたい、の、だ。
とりあえず、なかなかよさそうだった。
帰りの電車の中でも打合せを、と、思ったが、ビールが効いたか、すっかり寝てしまった。

福岡について、家路につく途中、いつもの居酒屋に寄った。
「顔色が良い」と、言われたのだが、はて、何でだろ。


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