自選21首
とにかく、寝ても寝ても寝ても寝てもねても、眠くて眠くて眠くて、寝てばかり居る。 幸い、念慮も企図もない。 詠んだ歌を読み返して、暗くなる。 心臓の上の肋間が痛い。これは、かつて、最初に就職した職場で味わったものと同じだ。 […]
その後
バスに乗り勝手知ったる道行けど変わらぬものを探しかねつる 20年通ひし床屋久々に髭剃り頼み父の話しす 仕事では細かく人に合わせしと父の噂を聞きて涙す 全身をピンクで固めバス停で行き先告げし娘ぞ一人 吾は多分かの父親と同世 […]
48時間後
父のそば丑三時に目が覚めるい往たるかほ見しばし眠れず 次々と昔のことを思ひ出し悔恨に吾押し潰さるる 明け方に通夜堂抜けて逃げ去りてホテルの部屋で一人かもねむ 絶え間なくマナーモードのケータイが痛む頭に責め込みにけり 気が […]
24・36時間後
のどやなか日差しの中に梅一輪知ることもなく父は往にけり 障碍の足引きずりつ倒るまで自らせしむ父は往にけり すいすいと鏨走らせて寡黙なり誇りを秘めし父は往にけり イビキかき口半開き安らかないつもの寝顔で父は往にけり 直接の […]
12時間後
人体の代替パーツ丸太から削り出す腕静かに消える 孫を見る前歯の抜けた笑顔でも容赦なき攻め勝負は譲らず 最後まで文字読み続けたる父なりし積み重ねたる新聞の山 鉛筆で書き込みをした辞書2冊拡大鏡で見てる父をり 日々弱る僧帽弁 […]
おやじしんだ
おや?地震だ! 親父死んだ 1980年代の後半、パーソナルコンピュータ上の日本語ワードプロセッサでは、漢字変換処理機能だけをワードプロセッサ機能と切り離して、つまり、別のプログラムとして導入されるようになっていた。 当時 […]
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