午前中、会議。大遅刻。あまりよく眠れなかった。9時過ぎに無理やり起きる。徹夜明けのような感覚。他人と目を合わせる気力がない。会議室にこっそり入っていったところ、S谷先生がせっかくニッコリしてくれたのだが、すぐに目を伏せてしまう。
発言しなければならなかったが、声がいつものように出ない。珍しく逃げ出したい気分だった。N里先生もあたしのかすかな発言に答えてくださったが、そして発言中はあたしの視線を求めていたのだが、合わせられなかった。
(そう言えば、昨年のこの会議で、どうにも内容が理解できず、病院に行くことを決めたのだった。もう一年経つなぁ)
会議が終わると、直ちに研究室にこもってメールの整理をする。返信しているうちに、少しずつ気分が回復してきた。
最近猛威を振るっているウィルス付きのメールが学務課から届いていた。学務課に問いあわせ、念のため、教育学部サブネットワーク利用者に対して注意のメールを送る。ほとんど自己満足だが、だんだんと調子が出て来た。ウィルスのおかげというのが気に障る。あれもしよう、これもしけければ、と、次々に仕事が浮かぶ。これは恐らく薬のせいだろう。明日から2カプセルに戻そうか。いずれにしても、明日は病院だ。相談すべし。
夕方、街に出てみる。外食をしたが、この時には店員さんとのやり取りに不自由は感じなかった。