2007年1月3日(水)

H谷先生の訃報を聞く。

あたしを極地方式研究会のテキスト、名作「世界の気候」、そして、「地質学への第一歩」を使って、教えてくれた中学の理科のT先生は既に亡くなっている…確か、今のあたしと同じくらいの年齢だったはずだ。
そして、大学・大学院と、極地方式の神髄に触れさせてくださったH谷先生が、今日、亡くなられた。
とても痛い。

卒業論文を「横から」入れてくださった…わかる人だけわかったくださいな。
博士課程後期2年の時、どこに掲示されたのか、わからなかった「公募の掲示」を探してくださった。
助手の時、情報教育に関して「事実を持っている」という事だけで、あたしを情報処理教育研究集会の「基調講演者」に推薦してくださった。
パズルの話、学部長時代の「マニュアル作り」、楽しげに語ってくださった。

そう、「この人…あたしのこと…は、比較的よく、わたしの話したことを実行している」と、おっしゃっていたっけ。
あたしは、結局、H谷先生の行動を「真似ること」、そして、それによって、外延を拡げること、に、終始しているに過ぎないのだ、な。
そんな指導者・研究者が、1人くらい居てもいいと思っている。
だから、研究者としては二流なんだろうし、一流ではなくても良いとも考える。
少なくとも、「高いレベルの科学…最近は社会科学や人文科学だが…」を、あたし自身がやさしく教えるだけでなく、学習者に教えられるような学生・院生を育てているつもりだし。

何とも、嫌な日だ。


2006年末の話は、ぼちぼち、改めて、日付を偽って書いていくことにする。
とにもかくにも、このことを記しておきたいのだな。

Author: Kumecchi

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