世界禁煙デー、だった、らしい。
まずい、いつもより、多く吸ってしまった。
「遠い」同僚から、重たいメールが届いていた。
世界禁煙デーに関連するURLだけならまだしも、複数の添付ファイルがあった。
一つ一つ、それらの資料を読む気にはなれなかった。始めから無視していた。
ここに1ヶ月で、急速にニコチン中毒、ニコチン依存、に進んだ、と、思う。
先の重たいメールでは、タバコは、毒である*、身体に悪い、他のドラッグと同じだ、と主張されていた。
それはそれでいいのだけれど。
どうして、「依存**」という事を前面に出さないのだろう。
すぐに、禁煙、ニコチンパッチを勧め、是非とも治療せよ、となるのは、どうしてなのだろう。
この手の説得、単なる「脅し」で進めようとするのは、単に、教育の方略を知らない無知だからなのだろうか。
依存しないで生きて行けるヒトは居ないと、考えている。
単なる、思い込み、そう思いたい、というレベルかもしれない、けど。
だから、タバコにしても、アルコールにしても、ドラッグにしても…もしかして、鬱にしても、かな、鬱依存という言葉をタイトルとした本があったけど、なんだか、読んでいてイライラした、有名な先生が書いていたはずだが…依存という問題を抜きにして考えてはいけないのではないかと、常々考えていた。
勿論、その筋の専門では無いので、よくは知らないけど。
朝、3本から5本、とりあえず、起きたら、吸っている。***
どんなに、遅く起きても、遅刻しそうになっても。
どうやら、儀式化しているようにも思う。
授業しながら、授業の合間、仕事の合間に吸いたいとは、まだ、思っていない。
だいたい、仕事をしながらタバコを吸おうとすると、火をつけても、仕事に夢中になり、結局、その一本を無駄にする。
確かに、日本のタバコは安いので、それはそれでいいのだけど、ケチなあたしは、許せない。
だから、昼間はほとんど、あるいは、まったく吸わない。
夕方、誰もいない喫煙所で、池を見ながら、ぼんやりしながら、吸うのは好きだ。
これも、儀式化しているかもしれない。
かつて「瞑想の会」に参加し…実は、おかげさまで、「手かざし」で、治療まがいのことができる、勿論やらないけど…操体法(追記参照)に入れ込んでいたとき、タバコを吸う必要はない、と、当時タバコをスパスパ吸っていた、民間療法の「師匠」が言っていた。ただ深呼吸すればいいのだ、煙を吸い込む必要はない、タバコを吸うことは、実は、深呼吸と同じだ、と、言うのだった。
確かに、日中は、時々、深呼吸…それも、腹式の…をする、しているのに気付くこと、が多くなったように思う。
でも、ニコチン大魔王は許してくれない。
*生まれて六ヶ月目から二十歳を過ぎるまでずっとかかりつけだった内科医が、薬学の教科書の最初には必ず「薬は毒である」と書かれているのだぁ、と、何度も何度も、(特に後年、あたしが大学に入ってからは、自分の学生時代の話を何度も何度もしくれた)言っていた。ちなみに、この内科医は、注射をしない医者として市内ではチョー有名だった。とは言え、注射を全くしない訳ではない。ときたま注射をするのだが、ほとんど痛くなかった。ひそかに期待したくらいだった。おぉ、やっと注射してくれるぅ〜。何だか、それだけで治った気になった。
**中島らもの「今夜、すべてのバーで」、だったと思う。アルコール依存を基に、「依存」について、ひと論文に相当する分量を費やしていたように記憶している…いい加減だけど…
***甜茶を煮出しながら、コーヒーを入れながら、今日は何があったっけな〜、と、ぼんやりしながら。
Norah JonesやSheryl Crow
を聴きながら。
慶安の御触書に書かれている(教科書には取り上げられない部分、取り上げられても、単にタバコを吸ってはいけないという禁止事項だけ)ように、時間の無駄、かもしれない。朝の30分、時には60分、は貴重な時間だから…
ニコチンは、抹消の血管を収縮させ…だから、頭がクラクラするのだろうね…消化管を勝手に蠕動運動させ、血圧を上げる、はずなのだが、タバコを吸った後から血圧を測ると、低く出る。上が120を切ることもある。これって、一時的なものかな…単に、抹消の血管が収縮すると、心臓への還流が少なくなるから、血圧は下がる、のか
まさか、ニコチン大魔王が許すはずが無いからな。