青森は雪であった。しかし、冬物をまだクリーニングに出していなかった。埃だらけの冬服(スーツとセーター)と、北国用のコート…が、なかった…うーんどこに行ったのだろう…コートには足がはえているわけではないのだが…とりあえずライナーをなくされた福岡用のコートを用意した。建物の中はチョー暖かいので、とりあえずなんとかなったけど、それにしても、クリーニングをなんとかしないとまずい。何しろ、財布とともに預かり証をなくしてしまったので、行けないでいるのだな。出しっぱなしの冬物があるように思う、あって欲しい、頼む…
順序は逆だが、11/19の夜は、かつて良く通っていた三亀松に行く。(予想通り)ちょうど恒例のボジョレーヌーボー祭りをやっていた。これがまた凄い。和食の板さんがフレンチを作るのである。
前菜は、ちょっと大きめに切ったパプリカ、セロリ、自家製ピクルスの上にフグの皮を湯引きしてのせ、さらにカリカリのニンニクのスライスをトッピング。自家製ドレッシングがうまいのは勿論、それぞれの食感がとてもいい。
お魚料理は、特製ミンチをサーモンでくるみ、自家製イクラをトッピングし、ソースはホウレンソウ。このソースがうまい。座敷の家族連れ、子どもがこのホウレンソウソースをパンにつけて喜んで(それも沢山)食べていた。ホウレンソウの甘味がとても優しい。
続いてタラバ。これは勿論文句なし。身がぎっしり、濃厚、泣けました。
お肉料理は、県産のカモ(ロースのみ)のワイン煮。自家製デミグラスソースがたっぷり。付け合わせにギンナン。この組合せが面白い。このソースもパンにつけてたっぷりいただきました。
で、この後、特製ピラフが出てくるのだ。
ご飯から作っているのに、米粒がパラッパラ。ニンニクに塩コショウ、そしてゴマがたぁっ〜ぷり。セロリの葉もいい香りと味を出している。噛めば噛むほど味が出る、なんとも絶妙な作り…ちびつと量が多かったけど、全部食べましたっ
そして、デザート。ラフランスのシャーベットは勿論自家製。なんと、カリカリに煎った蕎麦の実がトッピング。これまた味わい深い仕上がり。食感も面白いっ
すげぇー
サラダにしても、付け合わせにしても、シャーベットにしても、なんでまたこんな組合せを考えられるかな〜
で、田酒(青森市の地酒)の特別純米がまたこのシャーベットに合ったりする。さすがは田酒だ(勿論、祭りの主体はボジョレーヌーボーなのでこちらをいただいた…なかなか味わいのあるワインでした…後に田酒でござる)。
今度はいつ行けるかな〜、また行きたいな〜
うーん、これでは普通の日記だな。それも、ミョーな体験レポートだし…
ついでだ。
かつて菊駒の大吟醸を和ん主の(元は、割烹みき助本店の)にいさんにおみやげとして買って行ったことがあった。この酒瓶、フタがプラスチックで「グリップが良い」らしく、土佐酢入れに使われていた。先日、また頼まれた…3月の地震で壊れたか。菊駒の大吟醸は例のように青森駅前の市場(アウガ…「どぉ〜れ、すたば明日会うがぁ」の、会うが、だな、きっと…の地下)で入手、七戸の作田の特別純米も買った。さらっとしてなかなかよい。その他に、乾燥イチジク、リンゴグミ(2種)、リンゴのショコラグラッセも買いましたよん。
青森空港に行ってみると、なんと、田酒の四合瓶が陳列されている!
この店では、かつて、時々見たことがあったけれども、なんとまぁ、珍しい。 この機会を逃すまいと2本買おうとしたら、「お一人様一本でございます」ということだったので、友人に頼んで買ってもらった。その友人の友人に頼んで…と、やってみようかとも思ったけど、重いので止めた。なにしろ、機内持ち込みが2升分の重さだもの。
田酒の四合瓶、かつて、三亀松のママさんに頼んで買ってもらおうとしたのだが、「来年まで順番待ちだ」とタカビーに(あたしが直接ではないけど)突っぱねられたことがあった。一升瓶は入手できるけどね〜、やっぱり四合瓶だよな〜
できるなら、特別純米がいいのだけど、とても無理だよ、きっと。
だから、今度、三亀松で飲ましてもらおっ。「今度」行けるように頑張る(生きる)のである。