オリオン座を見て詠める

オリオンの三つ星縦に並びつる夜半の寒さに人思ふ吾
コンビニの帰りに眺むオリオン座夜半の寒さと煙草の煙
電線の間に見ゆるオリオンの三つ星霞みニコチンに酔ふ


毎年この時期になると、H谷先生のことを思い出す。
論文指導で遅くまで学生・院生につきあっていた。
宿舎に帰る時刻には、オリオン座の三つ星が縦に並んでいる、と、よくおっしゃっていた。
とてもとても、H谷先生には、到底、多分、絶対に、及ばない、のだが、夜空を見上げては思い出す。
今年は、締め切りまでに書かせることができるのだろうか。
わたしは、付き合えるのだろうか。
所詮は、他人の論文なのだが、共同正犯、という思いは、受け継いだつもりだ。
少なくとも、わたしの目を通った論文ならば、絶対に評価が悪いはずがない、とりあえず、そう言い聞かせてみる。

Author: Kumecchi

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