その後

バスに乗り勝手知ったる道行けど変わらぬものを探しかねつる
20年通ひし床屋久々に髭剃り頼み父の話しす
仕事では細かく人に合わせしと父の噂を聞きて涙す
全身をピンクで固めバス停で行き先告げし娘ぞ一人
吾は多分かの父親と同世代たまらず共にバスに乗りたり
吾の父にかなわぬまでも人助け寄り道しての道案内
毎夜聴くノラ・ジョーンズも心臓の鼓動に負けし眠気を呼ばす
妹の電話を受けしその日より積もりたるモノ吾を眠らさず
心臓のうへ3センチ中ほどに痛みに似たるモノ膨張す
哀しみと名付けてみても余りたり太刀打ちできず飛び起きにけり
音楽も癒しざりけりギリギリと肋骨を押しぶちきらる夜
妹も母にもかのモノ有りたるか眠剤無くていかに眠らむ
眠剤も効かず眠れず朝が来てとうとう今日は初七日なりき


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